── ジップスタイルズ・橋本代表に聞く、“タイミングに振り回されない家づくり”

インタビュアー:
ここ数年、「住宅建材の価格が上がっている」というニュースをよく目にしますよね。「今は建て時じゃないのでは?」と迷っている方も多いと思います。この点、橋本さんはどう見ていますか?

橋本:
結論から言うと、建材価格は短期的に上下はあっても、長期的には上がる傾向にあります。原材料費や輸送コスト、人件費の影響を受けやすいので、「待てば安くなる」という期待は、現実的には持ちにくいですね。

インタビュアー:
となると、「早く建てたほうがいい」という考え方になりますか?

橋本:
一概にそうとも言い切れません。大切なのは「価格のタイミング」ではなく、「自分たちのタイミング」です。
家づくりは、ご家族のライフステージと深く関わるものなので、「今、必要かどうか」を軸に考えることが重要です。

インタビュアー:
“自分たちのタイミング”というのは、例えばどんな基準でしょうか?

橋本:
例えば、お子さんの入学や進学、仕事の変化、家族構成の変化などですね。
「そろそろ家が必要だ」と感じたときが、ひとつのタイミングです。その時に無理のない資金計画が立てられるかどうかがポイントになります。

インタビュアー:
とはいえ、価格が上がるなら焦ってしまう気持ちもありますよね。

橋本:
その気持ちはよく分かります。ただ、「焦って決めること」が一番のリスクです。
土地や間取り、資金計画をしっかり整理せずに進めてしまうと、後悔につながる可能性が高い。
家は何十年も住むものなので、短期的な価格変動だけで判断しないことが大切です。

インタビュアー:
なるほど。では、今のような価格上昇局面で意識すべきことは何でしょうか?

橋本:
「総額」と「優先順位」です。
例えば、すべてを理想通りにしようとすると予算オーバーになりますが、「絶対に譲れない部分」と「調整できる部分」を分けることで、満足度の高い家づくりは可能です。
また、高性能な住宅にすることで、光熱費などのランニングコストを抑えるという考え方も重要です。

インタビュアー:
初期費用だけでなく、長期的なコストも含めて考えるべきなんですね。

橋本:
そうです。家づくりは“トータルコスト”で考えるものです。
建築費が多少上がっても、性能が良くて光熱費が下がれば、長い目で見ればプラスになるケースも多いです。

インタビュアー:
最後に、「今建てるべきか迷っている方」へメッセージをお願いします。

橋本:
「いつが一番安いか」を探すより、「いつが自分たちにとって最適か」を考えてほしいですね。
タイミングを待ち続けるより、納得できる計画を立てて一歩踏み出すことの方が、結果的に良い家づくりにつながることが多いです。
価格に振り回されず、自分たちの暮らしに軸を置いて判断していただきたいと思います。

※この記事は、三重県津市の住宅会社「ジップスタイルズ」橋本代表へのインタビューをもとに構成しています。