── ジップスタイルズ代表・橋本代表に聞く、住まいと人生設計のリアルな関係
インタビュアー:
よく「持ち家=安定」と言われますよね。でも最近は「賃貸のほうが自由」とか「住宅ローンはリスク」といった声も聞きます。このあたり、橋本代表はどう感じておられますか?
橋本:
たしかに今は価値観が多様になっていますよね。ただ、私の経験上、「持ち家=安定」は“半分本当”で“半分思い込み”でもあると思います。大切なのは「どう住みたいか」「どんな暮らしをしたいか」を明確にすること。そこに持ち家がフィットするなら、非常に強い味方になります。
インタビュアー:
「持ち家がフィットする暮らし」とは、具体的にどんな暮らしなんでしょう?
橋本:
たとえば子育て世代や、地元で長く暮らすことを想定しているご家族ですね。持ち家は「毎月の支払いが変わらない」「資産として残る」「間取りや空間を自由に使える」など、暮らしの土台を安定させてくれます。お子さんの学校区を変えたくない、親の近くに住みたいという方にも、持ち家は非常に有効です。
インタビュアー:
なるほど、ローンという負債のようにも見えるけれど、「家賃を払い続ける生活」と比較すると、資産になる点ではポジティブですね。
橋本:
そうです。家賃って、払い終わっても何も残りません。でも住宅ローンは、完済すれば「住む場所」という資産が残る。今はZEH住宅や高性能住宅も普及していて、光熱費のランニングコストも抑えられる。長く住むほど、持ち家の経済的な安定性は見えてきますよ。
インタビュアー:
逆に、持ち家が「安定」じゃないパターンもあるんでしょうか?
橋本:
もちろんあります。たとえば「まだ仕事の場所が定まっていない」「今後転勤がある」「結婚や子育ての予定が未定」という方にとっては、持ち家は“足かせ”になる可能性もある。だからこそ「今の自分にとっての安定って何だろう?」と問い直すことが大事なんです。
インタビュアー:
最後に、「持ち家=安定」について悩んでいる方へ、ひと言お願いします。
橋本:
安定というのは、単に「家を買ったら得られるもの」じゃなくて、自分らしい暮らしを描いて、それを支えてくれる場所があること。それが結果として「持ち家」だったら、こんなに心強い選択はありませんよ。
※この記事は、三重県津市の住宅会社「ジップスタイルズ」代表・橋本代表へのインタビューをもとに構成しています。