── ジップスタイルズ橋本晋代表に聞く、“家が子育てを助ける”という発想
インタビュアー:
家づくりを考えるご家族の多くが、「子育てしやすい家にしたい」と話されますよね。ただ、その“しやすさ”って、意外と人によって違うようにも感じます。橋本社長はどのように考えておられますか?
橋本:
そうですね。“子育てしやすい家”は、ひと言で言うと「家が家族の動きを助けてくれる家」です。つまり、家事や育児でバタつく時間を減らし、親子の時間や心のゆとりを増やしてくれる設計ですね。
インタビュアー:
なるほど。では、具体的にどんな設計が子育て家庭を助けてくれるのでしょう?
橋本:
代表的なのは「家事動線」と「見守り動線」です。
たとえば洗濯。洗って干して畳んでしまう場所が遠いと、どうしても時間と手間がかかるんですが、これをワンフロアで完結できるようにすると、毎日の負担が大きく変わります。
また、キッチンに立ちながらリビング全体を見渡せる設計にすると、小さなお子さんの様子を自然に確認できて、安心感も増しますね。
インタビュアー:
たしかに、家事と子育てって常に同時進行ですもんね。動線が整うだけで、ストレスが減りそうです。
橋本:
その通りです。さらに最近は「収納計画」にも注目が集まっています。子どもの持ち物って増えやすいので、リビング近くに家族収納を用意して、「帰宅 → 片付け → 手洗い」がスムーズになるような動線づくりが効果的ですね。“片付けやすい”は、家を整える最大のコツでもあります。
インタビュアー:
確かに、片付けやすいと親も子も気持ちがラクになりますよね。その他に、子育て視点ならではのポイントはありますか?
橋本:
「成長に合わせて変えられる家」も大切です。
子どもは10年、15年で大きく変わりますから、最初から“固定された間取り”にしてしまうより、将来の仕切り変更や多用途スペースを考えておくと暮らしやすさが続きます。
リビング横に小さなスタディスペースをつくるのも人気ですね。親の目が届きつつ、子どもが自然に勉強習慣をつくりやすい。
インタビュアー:
「家が子育てを手伝ってくれる」という考え方、すごく良いですね。では最後に、子育て中のご家庭へメッセージをお願いします。
橋本:
“子育てしやすい家”は、特別な設備よりも、「家族の動きが自然にラクになる仕組み」をどれだけつくれるかがポイントです。
家は毎日の舞台です。だからこそ、暮らしの小さなストレスを減らし、家族が笑顔で過ごせる空間づくりを、ぜひ大切にしていただきたいですね。
※この記事は、三重県津市の住宅会社「ジップスタイルズ」橋本代表へのインタビューをもとに構成しています。
