── ジップスタイルズ・橋本代表に聞く、“窓が変える暮らしの質”
インタビュアー:
最近、Instagramや雑誌でも“大きな窓のある家”をよく見かけます。明るくて開放感があるという印象ですが、住宅設計の視点から見ると、どんな良さがあるのでしょう?
橋本:
大きい窓には、暮らしを変える力があります。光がたくさん入ることで、家全体の居心地が良くなりますし、視線が外に抜けて、空間が実際より広く感じる。心理的にも豊かになるんですね。朝起きた瞬間から気持ちがいいですよ。
インタビュアー:
確かに“広さ”って、面積だけじゃなくて感覚もありますよね。視線の抜けってすごく大事だと思います。
橋本:
その通りです。特にリビングは家族が一番長くいる場所なので、大きな窓を設けるだけで生活の満足度が一気に上がるんです。三重県は比較的日射を確保しやすい地域なので、南面や東面の窓を上手に使うと、冬でもリビングが暖かいんですよ。
インタビュアー:
なるほど、気候とも相性があるんですね。逆に“大きな窓”は夏の暑さや西日が気になるという声もあります。
橋本:
それはよく聞く相談ですね。でも実際は、ガラス性能や庇、軒、窓の向き、植栽、外付けブラインドなどでしっかりコントロールできます。最近はLow-Eガラスで遮熱・断熱の両方を取りやすいですし、冷暖房効率が落ちにくいんです。
インタビュアー:
技術も進化しているんですね。
あと、大きな窓って“風景を取り込む”という魅力もありますよね。
橋本:
それは非常に大きいです。たとえば庭やデッキとつなげたり、隣家との距離を調整して視界を抜いたりすると、毎日目に入る景色が生活の一部になる。外を眺めながら食事したり、子どもが遊んでいるのを見守ったり、暮らしのストーリーが増えるんです。
インタビュアー:
大きな窓は、単に明るい家ではなくて、生活の余韻や豊かさに影響している感じがします。
橋本:
そうですね。家って“便利さ”だけでなく“気持ちの余白”が大事だと思うんです。大きな窓にはその余白を作る力がある。もちろん設計には配慮が必要で、プライバシーや視線、日射や断熱とセットで考えることが重要です。
インタビュアー:
これから家を建てる方に、大きな窓を取り入れるならどんなポイントを意識すべきですか?
橋本:
まずは景色です。何が見えるか。
次に季節です。どの季節に日が入り、どこから風が抜けるか。
そして生活です。リビングか、ダイニングか、キッチンか、どの時間帯にそこにいるか。
この3つが整うと窓は本当に“正解”になります。
インタビュアー:
窓は単なる開口じゃなく、住まいの体験そのものなんですね。
橋本:
その通りです。大きな窓は暮らしを良くしますよ。
※この記事は、三重県津市の住宅会社「ジップスタイルズ」橋本代表へのインタビューをもとに構成しています。
