── ジップスタイルズ・橋本代表に聞く、“本当に安心できる家”の基準
インタビュアー:
家づくりを考え始めると、必ず出てくるのが「耐震性能」の話題ですよね。正直、「耐震等級3がいい」とか「制震も必要」とか、情報が多くて迷う人も多いと思います。橋本さん、新築の耐震性能って、実際どこまで必要なんでしょうか?
橋本:
まず大前提として、「命を守れるレベル」は絶対に必要です。これは最低ラインですね。その上で言うと、今の時代に家を建てるなら、耐震等級3はひとつの基準だと思っています。
インタビュアー:
耐震等級3というと、消防署や警察署と同じレベルの強さですよね。
橋本:
そうです。建築基準法レベル(等級1)は「倒壊しないこと」が目的ですが、「住み続けられるかどうか」は別の話なんです。大きな地震のあとも生活を続けることを考えると、等級3は現実的な安心ラインだと思います。
インタビュアー:
なるほど、「助かる家」と「住み続けられる家」は違う、ということですね。
橋本:
まさにそこが大事なポイントです。家は“避難所”じゃなくて“生活の拠点”ですから。地震のあとに「修理しないと住めない」「しばらくホテル暮らし」では、本当の意味で安心とは言えません。
インタビュアー:
ジップスタイルズさんでは、テクノストラクチャー工法を採用されていますよね。耐震面ではどんな強みがあるんでしょうか?
橋本:
テクノストラクチャーは、木と鉄を組み合わせた構造で、梁の強度が非常に高いのが特徴です。さらに、1棟ごとに構造計算をして、実際の地震力に耐えられるかを数値で確認します。
「たぶん大丈夫」じゃなく、「計算上も大丈夫」と言えるのは大きいですね。
インタビュアー:
設計の自由度と耐震性を両立できるのも魅力ですよね。大きなリビングや吹き抜けがあっても大丈夫、と。
橋本:
そうなんです。一般的には「大空間=耐震的に不利」になりがちですが、テクノストラクチャーなら構造的な裏付けを取りながら設計できます。デザインと安全性、どちらも諦めなくていい家づくりができます。
インタビュアー:
耐震に加えて、「制震」や「免震」もよく聞きますが、そのあたりはどう考えればいいですか?
橋本:
制震や免震は、地震の揺れを“和らげる”ための考え方です。とても良い技術ですが、まず大事なのは「しっかり耐える構造」があること。その土台の上で、必要に応じて制震を組み合わせる、という順番が基本だと思います。
インタビュアー:
最後に、「新築の耐震性能」で迷っている方へ、メッセージをお願いします。
橋本:
耐震性能は、目に見えない部分だからこそ、後回しにされがちです。でも、地震は「いつか必ず来るもの」です。
「どこまで必要か?」と聞かれたら、私はこう答えます。
“家族がその家で、地震のあとも普通の生活を続けられるレベルまで”です。
そこを一緒に考えるのが、私たちの仕事だと思っています。
※この記事は、三重県津市の住宅会社「ジップスタイルズ」橋本代表へのインタビューをもとに構成しています。
