── ジップスタイルズ橋本代表に聞く、「建てる前に知っておきたいお金の話」
インタビュアー:
家づくりを考えている方の多くが「税金がよく分からない」「どんな優遇が使えるの?」と不安を感じています。今日は、家づくりと税金の関係について教えていただけますか?
橋本:
もちろんです。家づくりは人生の中でも大きな買い物ですから、“知らないだけで損をしてしまう”ケースも少なくありません。特に「住宅ローン控除」「贈与税非課税制度」「固定資産税の軽減」は、必ずチェックしておく価値があります。
インタビュアー:
まずは住宅ローン控除から聞いてもいいですか?
橋本:
住宅ローン控除は、住宅ローンの残高に応じて所得税が戻ってくる制度です。
特に長期優良住宅や低炭素住宅など、性能の高い家は控除上限がアップすることもあって、メリットが大きいんです。
「高性能住宅は高い」と思いがちですが、実際は税金の優遇や光熱費の削減など、トータルで見るとプラスになるケースが多いですね。
インタビュアー:
たしかに、性能と税制ってリンクしているんですね。他にはどんな制度がありますか?
橋本:
次に大きいのが、親からのサポートを受けるときに使える「贈与税の非課税枠」です。
住宅取得のための贈与なら、数百万円〜最大1,000万円ほどまで非課税で受け取れる場合があります(年度や住宅性能によって変動)。
“親が少し支援するだけで家づくりが一気に進む”こともあるので、これは必ず検討してほしいですね。
インタビュアー:
家を建てた後にも使える制度はあるんでしょうか?
橋本:
もちろんです。代表的なのが「固定資産税の軽減措置」。
新築住宅は3年間(長期優良住宅なら5年間)、固定資産税が半額になります。それだけで数十万円の差になることもあります。
インタビュアー:
知らないままだと、後から気づいて「もったいなかった…」となりそうですね。
橋本:
そうなんです。さらに言うと、“税金対策は建てる前の計画段階で決まる”ということが重要です。
たとえば性能基準をクリアするかどうか、贈与のタイミングをどうするか、ローンをどう組むか…。
ここを間違えなければ、手取りで何十万円、場合によっては100万円以上違うこともあります。
インタビュアー:
最後に、これから家づくりを考える方へメッセージをお願いします。
橋本:
税金対策は「難しい」イメージがあるかもしれませんが、ポイントを押さえれば家づくりをとても有利に進められます。
「建てたい家 × 使える税制 × 将来の資金計画」
この3つをバランスよく考えることが、安心して暮らせる家づくりにつながります。
分からないことは全部プロに相談しながら、賢く・ムリなく家づくりを楽しんでほしいですね。
※この記事は、三重県津市の住宅会社「ジップスタイルズ」橋本代表へのインタビューをもとに構成しています。
