── ジップスタイルズ代表・橋本代表に聞く、“見えない性能”を見える化する家選びの新常識

インタビュアー:
「住宅性能評価制度」って、最近よく耳にしますが、正直まだよくわかっていない人も多いと思うんです。この制度は、家づくりや住宅購入を考える上で、どんな意味があるのでしょうか?

橋本:
住宅性能評価制度は、簡単に言えば「家の品質を第三者が公平にチェックして、等級などで評価してくれる仕組み」です。見た目じゃわからない部分、たとえば耐震性や省エネ性能などを“見える化”してくれるので、すごく安心感があります。

インタビュアー:
具体的には、どんな項目が評価されるんですか?

橋本:
評価されるのは、全部で10分野です。たとえば「耐震性」「劣化対策」「省エネ性能」「空気環境」「遮音性」「維持管理のしやすさ」などがあります。中でもよく話題になるのは「耐震等級」と「断熱等性能等級」ですね。

インタビュアー:
「耐震等級3」って、よく聞きますよね。

橋本:
はい。「等級3」は、消防署や警察署と同じレベルの耐震性です。ジップスタイルズでは、基本的に耐震等級3を推奨として設計しています。それくらい、住まいの安全性って大事なんですよ。

インタビュアー:
性能評価を受けた家には、何か証明書のようなものが出るんでしょうか?

橋本:
そうですね。設計段階で「設計住宅性能評価書」、完成後に「建設住宅性能評価書」という2種類の書類が交付されます。どちらも第三者機関がチェックするので、客観性があって安心です。

インタビュアー:
購入する人にとっては、信頼できる“性能の証明書”になるわけですね。

橋本:
その通りです。住宅は一生の買い物ですから、「なんとなく良さそう」ではなく、根拠ある安心が欲しいですよね。評価書があれば、それがしっかり裏付けになります。

インタビュアー:
ちなみに、性能評価を受けた家には、ほかにもメリットがあるんですか?

橋本:
あります。たとえば住宅ローンで金利優遇を受けられたり、地震保険が割引になるケースもあります。また、万が一トラブルがあった際にも、評価書が“証拠”になるので、揉めにくいという利点もあるんです。

インタビュアー:
なるほど…費用はかかっても、それ以上の価値があるということですね。

橋本:
そうですね。手間もコストもかかりますが、それは「自分の家の性能に自信がある」という証でもあります。ジップスタイルズでは、希望される方には積極的にご提案していますよ。

インタビュアー:
最後に、「住宅性能評価制度」をまだ知らない方や、検討中の方にメッセージをお願いします。

橋本:
これからの家づくりでは、“見えない価値”をどう見極めるかが大切です。住宅性能評価制度は、その手助けをしてくれる制度。後悔のない家づくりのためにも、ぜひ一度この制度を知って、自分の家にどう活かせるかを考えてみてほしいですね。

※この記事は、三重県津市の住宅会社「ジップスタイルズ」代表・橋本晋也さんへのインタビューをもとに構成しています。