—秋冬を快適に迎えるための“暮らしの準備”

インタビュアー:
猛暑や台風シーズンを乗り越えた後、家のまわりには“夏のダメージ”が残っているかもしれません。
今日は「夏明けメンテナンス」の大切さについて、ジップスタイルズの橋本代表にお話を伺います。

橋本晋也(ジップスタイルズ代表):
ありがとうございます。夏の終わりって、実は家にとって「疲れ」が出やすい時期なんです。
強い日差し、雨、湿気、台風……見た目ではわからないダメージが、じわじわと住まいを痛めているかもしれません。

—なぜ「夏明けメンテナンス」が重要?

インタビュアー:
夏が終わってほっと一息…という時期に、なぜ家の点検が必要なんでしょうか?

橋本:
夏の終わりは、気温差や湿気、紫外線や豪雨などの影響が積み重なっている時期なんです。
ここで手を入れておくと、秋から冬にかけてのトラブルを未然に防げる。
とくに台風後の家って、思った以上に“疲れて”ることがあります。

—チェック①:屋根・外壁・軒天の傷みや浮き

橋本:
まず見ていただきたいのが**屋根と外壁、そして軒の裏(軒天)**ですね。
台風の強風や大雨で、瓦やスレートがズレたり、外壁の一部が浮いたりしていることがあります。
小さな傷でも、放っておくと雨漏りにつながることがあるので要注意です。

—チェック②:雨どいのズレ・詰まり・破損

インタビュアー:
夏の終わりって、意外と落ち葉が溜まってたりもしますよね。

橋本:
その通りです。雨どいが詰まっていると、秋の長雨であふれて外壁を濡らしてしまうことも。
特に樹木の多い立地では、葉っぱや小枝の詰まり、ジョイント部分のズレ、留め具のゆるみなどを一度点検するといいですね。

—チェック③:窓まわりの気密性・網戸・コーキング

橋本:
秋冬に向けて大事なのが窓まわりの断熱性。
コーキングが劣化していると、隙間風や結露の原因になります。
網戸の張りがゆるんでいる場合も、この時期に直しておくと冬の冷気を防げますよ。

—チェック④:基礎や床下の通気・湿気対策

インタビュアー:
夏の間、湿気がたまっていた床下も気になりますね。

橋本:
そうですね。湿気がこもっているとカビや白アリの原因になるので、床下換気口や通気スリットがふさがれていないかを確認しましょう。
また、基礎の表面にヒビや変色がないかもチェックポイントです。

—メンテナンスは「家と暮らしの健康診断」

インタビュアー:
このタイミングでメンテナンスをすることで、家は長持ちしますか?

橋本:
もちろんです。住まいって“放っておくと壊れる”のではなく、“気づかないうちに劣化が進む”んです。
だからこそ、季節の節目にメンテナンスすることで、家の寿命を伸ばし、安心感が持続する。
住まいを愛着あるパートナーにするには、「見てあげる」ことが大切ですね。